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【ファイナル】2001年 レイカーズVSセブンティシクサーズ 全5試合
第1戦
西の並み居る強豪を圧倒してきたレイカーズが、対照的に苦労して勝ち上がってきた76ersの前にまさかの敗戦を喫し、早くも「Fo・Fo・Fo」の夢は断たれた。
試合は前半だけで30得点を記録したアレン・アイバーソンの活躍で76ersが6点リードで試合を折り返し、後半に入っても76ersの優勢が続いたが、ディケンベ・ムトンボのファウルトラブルを切っかけにシャキール・オニールが連続8得点をあげるなどレイカーズが反撃に討って出、2点差まで追い上げて第4Qを迎えた。第4Qに入ると再び76ersがリードを広げるが、ここまで76ersを牽引してきたアイバーソンに対し、レイカーズの控えPGのタイロン・ルーが見事なディフェンスを見せて得点を封じた。これを機にレイカーズが再び反撃を開始し、残り時間2分を切ってオニールのダンクで94-92とレイカーズがついに逆転するが、すぐにエリック・スノウに返され94-94の同点でオーバータイムに突入した。オーバータイムではレイカーズがオニールとコービー・ブライアントの得点で先制するが、76ersはラジャ・ベルのレイアップ、アイバーソンの3Pシュートで逆転すると、スノウが駄目押しのランニングショットを決め、107対101で76ersが敵地での貴重な1勝をあげた。
レイカーズはオニールが44得点20リバウンドと驚異的な数字を残すが、ハック・ア・シャックを仕掛けられ、フリースローは10/22に終わった。これでレイカーズはレギュラーシーズンから続く19連勝にストップが掛かった。プレーオフを全勝で勝ち上がった1989年当時のレイカーズは、ファイナル第1戦でデトロイト・ピストンズに敗れると、そのまま3連敗を喫して優勝を逃している。
第2戦
レイカーズは第1戦で不調だったコービー・ブライアントがチームを牽引するのに対し、76ersのアレン・アイバーソンはレイカーズの厳しいディフェンスの前にシュートが決まらず、この日はFG10/29に終わった。試合はレイカーズペースで進んだが、第4Qには76ersが猛反撃を見せ、残り2分20秒にはエリック・スノウのレイアップで86-89の3点差まで追い上げた。しかしデレック・フィッシャーの3Pシュートで点差を広げられるとここで力尽き、レイカーズが9点差をつけて勝利し、シリーズを1勝1敗のタイに戻した。
レイカーズはブライアントがチームハイの31得点。またシャキール・オニールは29得点20リバウンド9アシスト8ブロックと、クアドルプル・ダブルに迫る成績を残した。一方の76ersは第1戦で大活躍したアイバーソンが厳しいディフェンスの前に沈黙し、フィールドゴールは10/29に終わった。特に76ersが猛反撃を見せた時間帯に10本のシュートを立て続けにミスしたことが敗因に繋がった。
第3戦
故郷フィラデルフィアの市民から盛大なブーイングで迎えられたコービー・ブライアントが、チームハイの32得点をあげて76ersを降す。
試合は55-45のレイカーズリードで後半を迎えたが、シャキール・オニールがファウルトラブルに陥り、第4Q残り2分20秒でついにファウルアウトとなった。その間76ersはアレン・アイバーソンを中心に反撃を試み、オニールがファウルアウトになった時には2点差にまで追い上げていた。最大のチャンスを得た76ersは残り1分2秒にはついに1点差にまで詰め寄るも、レイカーズの"ビッグショット・ロブ"ことロバート・オーリーが勝利を決定付ける3Pシュートを決めて、レイカーズが重要な第3戦をものにした。レイカーズはオニールのファウルトアウト、ブライアントの後半に入っての失調などトラブルに見舞われたが、ロバート・オーリーが第4Qだけで12得点を記録し、その穴を埋めた。
第4戦
レイカーズが序盤に得たリードを最後まで守りきり、このシリーズ初の二桁点差となる14点差をつけて快勝した。レイカーズはシャキール・オニールが34得点14リバウンドを記録したほか、コービー・ブライアントも19得点10リバウンド9アシストと準トリプル・ダブルと言える成績を残した。76ersはレイカーズの厳しいディフェンスの前に苦しみ、アレン・アイバーソンは35得点をあげたもののフィールドゴール12/30に終わった。
第5戦
後がなくなった76ersはロスターを変更し、アーロン・マッキーにかえてエリック・スノウを先発に据えた。この変更が功を奏したか76ersは序盤を好スタートで切ったが、すぐにレイカーズの反撃にあい、3Pシュートの集中打を浴びてあっさりと逆転された。後半はレイカーズのリードは広がるばかりで、この日成功率70.6%と絶好調だった3Pシュートが次々と76ersのゴールを襲った。第4Qに入るとこの日最大の19点差にまで広がるが、ここから76ersの猛反撃が始まり残り1分14秒には7点差にまで詰め寄ったが、一度ついた大差を覆すには至らず、レイカーズが108-96で勝利し、ファイナル連覇を決めた。レイカーズは2枚看板のシャキール・オニールが29得点13リバウンド5ブロック、コービー・ブライアントが26得点12リバウンドを記録したほか、リック・フォックスが20得点、この日6本の3Pシュートを決めたデレック・フィッシャーも18得点を記録した。
ファイナルMVPはシリーズ平均33.0得点15.8リバウンドを記録したシャキール・オニールが前季に引き続き選ばれ、2年連続でファイナルMVPに輝いた3人目の選手(マイケル・ジョーダン、アキーム・オラジュワン)となった。レイカーズが記録したポストシーズン15勝1敗(勝率93.8%)は歴代最高の勝率である。
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