シーズン最高の67勝をあげ、一躍リーグトップに躍り出たウォリアーズ。
言わずもがな、カリーの“同じように投げるだけでも難しい”というタイミングで放たれる高確率な3P。
ほんの少しだが、ジェイムスをスローダウンさせることに成功したイグダラ。
%は悪かったが、それでもチーム内での役割をこなしたグリーン。
目を見張るプレーも見せたバーンズ。
費用対効果ではこのチーム最高と言えるであろうバルボサ。
カンファレンス ファイナルほどにポストアップからのプレーはうまくはいかなかったが、チームの流れを維持し続けたリビングストン。
いいゲームもあったリー。
インサイドに大きなミスマッチが乱立する状況で、チームで1本のディフェンスリバウンドに挑む様が、このシリーズでのウォーリアーズを象徴し、チームを勝利に導いたのではないだろうか。
対するキャブスはレブロン ジェイムス、ケビン ラブの加入から華々しくシーズンがスタートしたかと思えば、アンダーソン バレジャオのシーズン早々の離脱から始まり、怪我人が続出。そのジェイムスさえ怪我で離脱した時期もあり、苦しいシーズンとなった。
そして、ファイナル。
ゲーム1のキャブスで言うと、なんといってもカイリー アービングの活躍が外せない。怪我で万全ではない状況で、今までにない粘りのプレーをオフェンス、ディフェンスで見せ、キャリア屈指の好プレーを見せる。しかし、御存知の通り、ゲーム終盤に怪我を悪化させてしまい、そこでシーズンを終了している。
ゲーム2以降、デラベドバが奮闘する。奮闘するが…といった結果。ゲームによっては、勝利へのキーマンとなったゲームも確かにあったが、シリーズの流れを引き寄せる事はできなかった。
カンファレンス ファイナルでは大活躍を見せたJ.R.スミスもファイナルでは波のあるプレーが目立った。
ティモフェイ モズゴフはよくも悪くも目立ったが、最終的にはウォーリアーズのスピードについていけず、シーズン途中の加入が災いしてかオフェンスでも効果的な活躍を見せることができず、シリーズでは株を下げた結果となった。
トリスタン トンプソンはチームの期待する仕事をこなした印象。プレイオフ前にジェイムスが「チームにずっと残るべきプレイヤー」と評したことが間違いではなかったことを証明してみせた。
そして、レブロン ジェイムス。
シリーズ平均45.7分とほぼ出ずっぱり。35.8得点・13.3リバウンド・8.8アシストの活躍は、1969年のジェリー ウェスト以来史上2人目の敗戦チームからのファイナルMVP受賞もあり得るかと思わせるほどのもの。
よく最近では「誰を、チームを、どう止めることができたから勝てた」という言い方がされるが、このシリーズでは、がっぷり四つに組んだ両チームにあって、ウォーリアーズがオフェンス力で押し切ったという感じを受けた。
「実力が完全に五分で拮抗していた」
とは言わない。
恐らく、もう一度同じシチュエーションでやったとしてもウォーリアーズが勝つだろう。
しかし、それでもシリーズの緊迫感は必見の価値があると思われる。
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