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【ファイナル】1984年セルティックスVSレイカーズ全7試合
ファイナルMVP:ラリー・バード
第1戦
ファイナルはカンファレンス準決勝からより多くのインターバルがあり、さらにホームコート・アドバンテージを持つセルティックスが有利といわれた。しかしその予想は、カリーム・アブドゥル=ジャバーの不屈の精神の前に、早々に崩れることとなる。ボストン・ガーデンで始まった第1戦の直前に、ジャバーはこの頃よく悩まされていた原因不明の偏頭痛に襲われた。トレーナーの懸命の看病を受けて何とかコートに立った37歳のジャバーは、32得点8リバウンド5アシスト2ブロックを記録し、レイカーズを115-109の勝利に導いた。セルティックスは第1戦早々にホームコート・アドバンテージを無効にされたのである。
第2戦
第2戦は少なくとも最初の47分間まではジェームス・ウォージーの"ショータイム"だった。ウォージーはFG11/12の29得点を記録するなど絶好調だった。そして115-113のレイカーズの2点リードで迎えたラスト18秒。第3戦以降ロサンゼルスに戦いの場を移すため、セルティックスのメンバーにはスイープへの不安さえよぎり始めた頃だった。セルティックスのケビン・マクヘイルがフリースローを得た。レイカーズのコーチ、パット・ライリーはマジック・ジョンソンにマクヘイルがフリースローに「成功したら」タイムアウトを取るよう指示を出したが(当時は選手しかタイムアウトを要求できなかった)、しかしマジックは「失敗したら」と誤解してしまい、そしてマクヘイルはフリースローを外し、マジックはコーチの指示通りとタイムアウトを要求してしまったのである。痛恨のミスであった。レイカーズはセルティックスに、ディフェンスを設置させる時間を与えてしまったのである。そしてタイムアウト後、マジックのインバウンドパスを受けたウォージーは前方にバイロン・スコットの姿を見つけ、パスを送ろうとした。しかしこの動きはセルティックスに完全に読まれていた。スコットの影から現れたジェラルド・ヘンダーソンはウォージーのパスをスティールすると、そのままレイアップを沈め、セルティックスが土壇場で115-115の同点に追いついた。オーバータイムに突入した末に124-121で勝利したセルティックスが、シリーズを1勝1敗のタイに戻した。ウォージーが不用意なパスを送った瞬間、パット・ライリーはそれがまるでスローモーションのように見え、ボールの縫い目まで見えたという。
第3戦
痛恨の敗戦明け、ホームのグレート・ウェスタン・フォーラムに戻ったレイカーズは元気を取り戻し、137-104でセルティックスを粉砕した。マジックはこの試合でファイナル史上最多記録となる21アシストを記録している。数々の栄光に彩られるセルティックスの歴史の中で、この試合は記録的な大敗であった。そして不甲斐ないチームに激怒したのがラリー・バードである。普段は寡黙なバードが大敗直後に記者の前で「我々は腰抜けのようなプレイをした」「このチームにはハートがない。12人分の心臓移植をすべきだ」と自分とチームを強く批判したのである。一方ロサンゼルスでは大勝した翌日の新聞の見出しに「ファイナルMVPはウォージー」との文字が躍り、早くも優勝を意識し始めていた。
第4戦
大勝した勢いに乗って、レイカーズはこの日も序盤からペースを握った。シリーズの流れはレイカーズに傾いているかに見えたが、しかし第2Qで事件は起きた。レイカーズのカート・ランビスが速攻からレイアップを決めようとした瞬間、セルティックスのマクヘイルがランビスの首に思い切り絡みつき、コートに叩き付けたのである。すぐに両チームはもみ合いとなり、乱闘には発展しなかったものの、試合は一気に険悪なムードとなった。その後もバードとジャバーが言い争いになるなど試合は荒れに荒れたが、試合前からすでに怒りに打ち震えていたセルティックスには、かえって火が着き、一方レイカーズのマジック・ジョンソンは試合終盤の重要な局面でミスを繰り返した。残り時間1分を切った時点でレイカーズは5点のリードを保っていたが、マジックのパスをロバート・パリッシュにスティールされ、点差を詰められると、さらに決勝点になったフリースローを2本とも外してしまったのである。
シリーズ2度目のオーバータイムでは、123-123の同点から残り16秒にバードの新技であるフェイダウェイショットが綺麗に決まり、土壇場でセルティックスが2点のリードを奪った。レイカーズはウォージーが同点に繋がるフリースローを2本得た。試合後ライリーHCから「チンピラ集団」と非難されるセルティックスは、M.L.カーがベンチから必死の野次を飛ばした。カーの念が通じたか、ウォージーは一投目をミス。痛恨のミスショットに喜んだセドリック・マックスウェルは、ウォージーの前を歩きながらチョークサイン(自分の首を絞める)で、「ウォージーがプレッシャーの前に窒息している」とさらに挑発した。2本目は成功したものの、すでに残り時間も少なくレイカーズの逆転の望みは断たれ、129-125でセルティックスが大荒れの第4戦を制した。
大敗後のバードの叱咤がセルティックスを奮起させた結果であり、この第4戦は「チンピラ」になってまで勝利を欲したセルティックスの執念が窺える試合として今日まで語られている。またマクヘイルのラフプレイはシリーズの大きな転換期となった重要なプレイとれた。この試合でミスを繰り返し勝利をフイにしたマジックは、セルティックスファンから"トラジック・ジョンソン"(悲劇のジョンソン)と呼ばれた。そのマジックを好ディフェンスで苦しめたデニス・ジョンソンも、陰の功労者だった。バードの叱咤に最も奮起したのも彼であり、デニス・ジョンソンは第4戦から22得点、22得点、20得点、22得点と連続で高得点を記録するなど、元ファイナルMVPの名に恥じない活躍を見せていく。
第5戦
第4戦で「チンピラ」を相手にしたレイカーズは、続いて「ガーデンの魔物」とも戦わなければならなかった。第5戦当日、いつもは寒冷なボストンは異常気象に見舞われ、5月にもかかわらずボストン・ガーデンの中は42度まで上昇した。観客が暑さにやられて次々と倒れる館内で、選手たちはコートを走り回らなければならなかった。ガーデンでのプレイに慣れているセルティックスはともかく、この事態を予想だにしていなかったレイカーズの消耗は深刻だった。37歳のジャバーは「スチームバスの中でコートを着て100回腕立て伏せをして48分間走り回っているようだった」と語った。結局後に"Heat Game"と呼ばれるこの試合は121-103でセルティックスが快勝し、3勝2敗とシリーズで初めてリードを奪って優勝に王手を掛けた。
第6戦
空調設備の整ったフォーラムでレイカーズは復活、119-108が勝利し、シリーズを3勝3敗のタイに戻した。第1Q、第4戦でマックスウェルの挑発を受けたウォージーは、彼の頭越しにダンクを決めてセルティックスのラフプレイに応え、ガーデンの魔物に苦しんだジャバーは30得点を記録した。
第7戦
M.L.カーはこのシリーズを全面戦争と呼んだ。正にファイナルはボストン、ロサンゼルス挙げての全面戦争状態となり、レイカーズファンは第6戦終了後、コートを去ろうとするM.L.カーにビールを浴びせかけた。一方ボストンでは興奮したボストン市民からレイカーズを守るため、ホテルからボストン・ガーデンまで警察による警護が着いた。全米が期待した伝統の一戦は、やや熱を帯びすぎた状態で、最終第7戦を迎えたのである。
第5戦でレイカーズを苦しめたガーデンの空調は第7戦では改善されていた。この試合で最も攻撃的だったのはセルティックスのマックスウェルだった。彼は積極的にバスケットに向かってレイカーズからファウルを引き出し、前半だけで13本のフリースローを放ち、うち11本を決めた。レイカーズがダブルチームで対応しようとした時にはすでに遅く、マックスウェルはこの日24得点8リバウンド8アシストを記録した。バードは20得点12リバウンド、ロバート・パリッシュは14得点16リバウンド、デニス・ジョンソンは22得点をあげ、セルティックスがレイカーズを圧倒した。それでもレイカーズは試合終盤に懸命な巻き返しを見せ、第4Q残り1分には12点あった点差を3点にまで縮めた。バードのフェイダウェイショットは外れ、いよいよレイカーズに逆転の芽が出てきた。ボールを運ぶのはマジック。しかし第2戦、第4戦でも重要な局面でミスを繰り返したマジックは、この場面でも痛恨の、そして致命的なミスを犯してしまった。あろうことか、パリッシュとマクヘイルが立ち塞がる前で、シュートを打とうとしたのである。無謀なこのシュートは当然のようにパリッシュの手に叩き落され、ボールを確保したデニス・ジョンソンはフリースロー2本をもらい、2本とも決めてレイカーズに引導を渡した。最終スコアは111-102。バードが最後のフリースローを決める瞬間にはすでにコートのライン際までファンが押し寄せており、そして試合終了のブザーが鳴った瞬間、コート上はファンで溢れかえった。
全米が注目したセルティックス対レイカーズのファイナル決戦は、セルティックスの3年ぶり15回目の優勝で幕を閉じた。ファイナルMVPにはシリーズ平均27.4得点14.0リバウンド3.2アシスト2.0スティールを記録したラリー・バードが選ばれた。レイカーズにとってはセルティックスとファイナルでの対決8回目にして8回目の敗北となり、両チームの歪なライバル関係を崩すことが出来なかった。しかし両雄の直接対決は始まったばかりであり、レイカーズは翌シーズン早々にリベンジの機会を得る。
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